新スレ用テンプレ


※関連スレ等は適宜修正
手描きによる色塗りのコツ【6】
1 名前: スペースNo.な-74 sage
CGとかでなく、純粋に手描きによる彩色を極めたい人達のスレです。
画材は主に水彩やコピック、他はクレヨン、色鉛筆等、塗り方以外にも何でもどうぞ。
画材別のスレもあるのでそっちも参考に。

以下テンプレは>>2-10あたり。
他にも参考になりそうなものがあったらコピペよろ。

2 名前: スペースNo.な-74 sage
【過去スレ】
手描きによる色塗りのコツ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1048238057/
手描きによる色塗りのコツ【2】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1099626475/
手描きによる色塗りのコツ【3】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1112520735/
手描きによる色塗りのコツ【3】(実質4)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1119978794/l50
手描きによる色塗りのコツ【5】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1128839463/

【関連スレ】
ドクターマーチン
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/961869135/
アクリル絵具
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1034585585/
この画材で絵が変わった
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/987748385/
【交換】森のバザーin同人ノウハウ板【売買】2
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1126790069/

3 名前: スペースNo.な-74 sage
色の3原色は赤、青、黄であり、これらを混ぜれば多くの色を作れる。
これは皆知っていると思うが、透明水彩やアクリルに「赤」だの「青」だのは無い。
自然界に、純粋な赤や青はない。
ウィンザー&ニュートン透明水彩のWinsorRedなどはかなり原色に近いが。

そこで、絵の具では
カドミウムイエロー(赤味のある黄)、レモンイエロー(青味のある黄)
セルリアンブルー(黄味のある青)、ウルトラマリン(赤味のある青)
クリムソンレーキ(青味のある赤)、カドミウムレッド(黄味のある赤)
の6つを原色としている。
例えば、ウルトラマリンとクリムソンレーキの混色で綺麗な紫が作れる。
カドミウムレッドとカドミウムイエローで鮮やかなオレンジ、
レモンイエローとセルリアンブルーでグリーン、といった感じだ。

4 名前: スペースNo.な-74 sage
(続き)
絵の具を買う際、どの色を選んだらいいか悩むと思う。
美大予備校などでは60色以上買い揃えさせるところもある。
確かに、混色では作り出せない色というのもある。
しかし、19世紀の欧米では既に「絵の具の色は多すぎる」と言われていたように、
現実問題としてそんなにたくさんあっても使いこなせない。

どの色を買えば良いか?
おすすめとしては、上で挙げた6つの原色。
明度・彩度調節のための白・黒・灰(ただし、透明水彩は白黒は使わない。
水で薄めて白の代用にする。黒は補色を混ぜることで表現する)
漫画絵ということを考えて、肌色に使えそうな色(ジョン・ブリヤンやパステルピーチなど)
良く使いそうな好みの色(現代的なペール系の色や、パステルカラーなど)
トータルで十数色で済むはずだ。あとは筆と紙に予算をかけた方がいい。

5 名前: スペースNo.な-74 sage
各画材のレビュー。()内は有名メーカー。
あくまでも私個人のものなので、「色彩王国」「コミッカーズ」などを読み、
自分で試してみることをお薦めする。
画材というのはかなり各人によって相性がある。表現できるものだけでなく、
自分が使っていて苦痛ではないか、性格と合うかも考えるべきだろう。

・透明水彩 (ホルベイン、ウィンザー&ニュートン、クサカベ、まっち、他にも外国製がイパーイ)
最もポピュラーな画材だが、最も扱いが難しい画材でもある。
漫画絵にはあまり向かない気がする。瑞々しさが持ち味なので、
本質的に、塗り重ねたりごちゃごちゃ描きこんだりといった塗り方には向いていない。
ただし、アルシュ紙など顔料がコントロールしやすく、紙肌が強いものを使えば
何度も塗り重ねて深みや迫力を出すことができる。
乾いても水をつければ元に戻るので、のんびり屋さんで根気強い人に向いているかも。

鮮やかさはないが、透明感があり、発色に深みがある。そして、やたらと長持ちする。
ホルベイン透明水彩は安価ながら良質で、多くのプロに愛用されている。
最高級のウィンザー&ニュートン透明水彩は薄めても発色・伸びが良い。
紙と筆には投資を惜しまないこと。透明水彩は紙の影響を最も強く受ける画材である。


・ガッシュ (ニッカ、ターナー)
不透明水彩のこと。原料は透明水彩と同じだが、顔料が多く、不透明。
水で薄く溶けば透明水彩のようになるが、定着度は低い。
小学生の頃に使っていた水彩絵の具は安物のガッシュ。
ちなみに、ポスターカラーは安価な顔料を代用して安価にしたガッシュ。
発色は悪くないが耐久性に難があり、印刷向け。
アニメの背景美術はポスターカラーが使われることが多い。

6 名前: スペースNo.な-74 sage
・カラーインク (ドクターマーチン・ラディアント&シンクロマチック、ホルベイン他)
他の追随を許さない発色の鮮やかさから、少女漫画やポップな美少女絵などでよく使われる。
鮮やかで透明感ある発色が持ち味だが、CGの台頭により利点というほどでもなくなった。
どちらかというと、にじみやボカシ・グラデーションの美しさ、味わいある色の分解などが特徴といえる。
染料なので乾くと紙に染み付く。透明水彩のように洗い流せないので、最も失敗に厳しい画材かも。

彩度の高い色は楽に出せるが、重い色を作るには何度も塗り重ねる必要があり、時間を食う。
また、混色が難しく(組み合わせによっては色が分解する)、経験を要する。
透明度が高いので重色(塗って乾いてから別の色を塗り重ねること)でも色を作れる。
それでも、ある程度色数が揃わないと実用は難しいかも。

染料は退色する性質があるので、絵の長期保存には向かない。印刷原稿向き。
初期投資はかさむが、一度に数滴しか使わないので長い目で見ればとても経済的。
ただし、数年経つとインクの性質が変質する。使い切るより色が変わる方が早かったり。


・コピック
染料系アルコールマーカー。マーカーを画材の領域にまで押し上げた革命的な画材。
非常に扱いやすく、色数が豊富なのでアナログ画材に苦手意識がある人は良いかも。
混色できないのでコストがかさむ。また、筆を使う画材ではないので表現の幅が狭い。
メイン画材とするのはあまりおすすめできない。効果を出すためのサブ画材や、
彩色前のラフスケッチ、急ぎの作業などに使うにはとても良い。
染料なのでカラーインクと同じく褐色が早い。

7 名前: スペースNo.な-74 sage
・アクリル (リキテックス、ホルベイン アクリラ、ターナー ゴールデンアクリリックス)
20世紀の化学が生み出した新しい絵の具。メディウムを併用することで様々な表現を可能にする。
水彩風の薄塗りから油絵風の厚塗りまで対応できる、何でも来いのオールラウンドな絵の具。
他の画材(カラーインクなど)と組み合わせる人も多い。
乾きが早く、耐水性。筆を傷めやすいので、ナイロンの安い筆をどんどん使い倒す方が良い。


・アクリルガッシュ (ターナー、ホルベイン アクリラガッシュ)
不透明なアクリル絵の具。基本的な性質はアクリル絵の具と同じだが、
カバー力が非常に強く、厚塗りに適する。
ツヤ消しの、ベルベットのような落ち着いた仕上がりには独特の魅力がある。
色鉛筆やマーカーで塗り重ねて画面密度を上げることも容易にできるので、
ぐいぐい描き込んで存在感のある絵に仕上げたい人には最適。
扱いやすく、色数が大変豊富なのでCGから転向する人にもおすすめ。


茶系の色(セピアやバーントシエンナ)はよく使うので、用意しておいた方が良い。
赤と黄を混ぜて、グレーで彩度を落として…という具合で茶を作ると色が濁るので。
自然を描く時にはローアンバー(土)、サップグリーン(山や森)、ブルーグレー(空気遠近法)が
あると何かと便利。